大部屋へ入院している患者さんのプライバシー問題
入院患者さんの主治医をしていると気になるのが、大部屋に入院している患者さんのプライバシー問題。
多くの病院の大部屋は一部屋に4-6人でベッドの間はカーテンのみ、ということが多いのではないでしょうか。
カーテン一枚しか隔てないと、ちょっとした物音からいびきや話し声まで色々聞こえなくていいものが聞こえてしまいます。
そんな状況で赤の他人と生活するのはかなりストレスですよね・・・。
ただでさえ体の具合が悪くて入院しているのに。。
大部屋での会話は周りの患者さんにまる聞こえ問題
「他人の生活音が気になるなら個室料金払って個室に入れ」という意見もあります。
個人的には、やはり生活音が気になるなら個室に入る方が良いのかなと思います。
が!医療者側が気をつけることでプライバシーに配慮できる部分は多分にあると思うのです。
入院担当医をしていると、その日の検査結果の説明などを病室で行うこともあります。
でも大部屋の場合って、この検査結果説明も他の患者さんにまる聞こえですよね。。
私もこれまでたくさんの病院で勤務していましたが、どうもこの「説明まる聞こえ問題」をあまり配慮していない医療者が目立つのが気になります。。
あなたの入院担当医は、プライバシーに配慮していますか?
ということで、あなたの入院担当医はプライバシーに配慮している素振りはありそうでしょうか?
そもそもカーテンを開けるときに、
と、一声かけてからカーテンを開けて入ってきていますか?
これが結構できていない医者が多いんですよね・・・
いきなり入ってこられたら、嫌な気分になりますよね、普通。
また、詳細な病状説明なんかも大部屋でするのはナンセンスだと思います。
あなたの主治医はどうでしょうか?
関連するかもしれませんが、患者さんに馴れ馴れしくタメ口で話す医者にあまりロクな医者はいないですよ・・・。
聞かれたくない内容は筆談も一手
ちょっと気になることがあるけど、同室者に聞こえるのが嫌・・・という場合は紙に書いて看護師さんか医師に渡すのがオススメです。
例えばおしゃべりなおばさんが同室にいて、デリケートな内容を相談したいけどその人に聞かれたら面倒・・といったケースで有効ですね。
あとは、あまりにも同室者に問題を感じる場合は病棟の師長さんに直接伝えましょう。
「それなら個室に入ってください」と言われてしまう病院もあるかもしれませんが、ちょっとした調整で別部屋に移動させてくれることもあります。
今や医療もサービス業。これからはちゃんと患者さんのリクエストに応えることも病院の役目になってくると思います。
気になることは、責任者に直接伝えるのがいいですよ!
ちなみに病棟のベッド調整については、医者よりも師長さんの方が権限が強いケースが多いです。
もちろん担当医に伝えるのも必要ですが、師長に直接伝えるのがポイントかもしれません。
まとめ
大部屋での入院生活は、気にならない人には気にならないかもしれませんが大きなストレスになりえます。
医療者側が気をつけることで配慮できるプライバシーもあるので、きちんと配慮されているか客観的に判断してみてはどうでしょうか。
病院にもよるかとは思いますが、ちょっとしたリクエストで改善されるストレスもあると思うので担当医や看護師さん、師長さんに相談してみてくださいね!